LGBTなど多様な性のあり方について理解を深める。JSPOは「体育・スポーツにおける多様な性のあり方」講習会を開催しました。

目次

2019年12月21日(土)、JSPO主催の「体育・スポーツにおける多様な性のあり方」講習会を実施いたしました。

セクシャル・マイノリティ 下山田志帆選手をお招きしての対談

講演ではゲストに日本女子サッカーリーグ・スフィーダ世田谷FCの下山田志帆選手をお招きし、専門家として首都大学東京ダイバーシティ推進室 特任研究員である藤山新氏を迎え、対談を行いました。

下山田選手は自身がセクシャル・マイノリティであることを公表しており、ご自身が体験してきたこと、周りの反応を受けて感じたことなど、当事者のリアルな声を受講者に届けていただきました。

スポーツ指導に必要なLGBTの人々への配慮に関する調査研究

愛知東邦大学経営学部准教授である大勝志津穂氏にご登壇頂いた講演では、プロジェクト研究の成果をはじめ、LGBTなど多様な性のあり方について考えるための基礎知識をご提供いただきました。

また、清和大学法学部 准教授である松宮智生氏にご登壇いただいた講演では、競技団体が実施している国内外の先進事例やグッドプラクティスについてご紹介いただきました。松宮氏はスポーツにおけるセクシャルマイノリティの権利保護や性別二元制についても研究を進められています。

グループディスカッションの様子

講習の最後にはグループディスカッションを実施。グループ別やテーマ別に討論が行われ、代表グループによる討論結果の発表なども行われました。

総合討論の場では、現場での課題について白熱した討論が展開され、大変有意義な意見交換・情報交換ができたかと思います。

受講者の声

私にとって新鮮な、そしてこれからの時代に必要なテーマでした。(72歳・男性)

最初は時間が長いと思ったが、受けてみるとあっという間だった。もっと知りたいと思った。(29歳・女性)

「当事者がいるかもしれないという意識があれば日々の言動が変わるはず」という言葉が染みた。(55歳・男性)


などなど、受講者の方々にお配りしたアンケートには様々な声が寄せられました。

ダイバーシティの考え方が求められる昨今の社会。体育指導・スポーツ指導の現場においても各指導者はLGBTなどの多様な性の在り方については深く理解をする必要があると感じます。

JSPOは今後も、スポーツの現場におけるLGBTなど多様な性のあり方について理解を深めるための活動および支援を続け、スポーツ文化の発展に寄与していきます。
なお、本講習会についての問い合わせは下記の連絡先をご参照ください。

<問い合わせ先>
公益財団法人日本スポーツ協会 
スポーツ科学研究室 spolab@japan-sports.or.jp
ブランド推進部 広報課   ℡:03-6910-5805