元トップアスリートと一緒に、運動会を通じて国際交流!参加者たちは、初めての遊びや文化に“ワクワク”を体験しました

2022年12月17日(土)、18日(日)の2日間、順天堂大学さくらキャンパス(バスケットボール館)で、元トップアスリートを含む日本人参加者と在留外国人(ベトナム、ウクライナ、マレーシア)の方たちが一緒に、運動会を通じて国際交流するイベントを開催しました。 本イベントは、参加者がスポーツ交流を通じて、異文化および相互への理解・関心を深めることで、多文化共生の実現を目指し、平和と友好に満ちた社会および地域づくりに寄与することを目的としています。 新型コロナウイルスの影響により、リアルなイベントとしては3年ぶりに実現したJSPOの国際交流イベント。 17日(土)はベトナムとウクライナの在留外国人の方たちが、18日(日)はマレーシアの在留外国人の方たちが、「玉入れ」「大玉転がし」「綱引き」「大縄」といった日本ならではの運動会種目などを体験。日本人参加者や参加アスリートたちとともに、スポーツの楽しさと国際的な交流を楽しむイベントとなりました。

目次

初めておこなう競技に興味津々。言葉は通じなくてもチーム戦で心をひとつに

ラジオ体操のあとにおこなった、玉入れ、大玉転がし、大縄など、初めて見る日本ならではの運動会種目に、在留外国人の方たちは興味津々。白・赤・青・黄の4チームに分かれての対抗戦では、どの種目もスタートの合図とともに、チーム一丸となって競技に熱中しました。

2日目:ラジオ体操の様子

2日目:玉入れの様子

2日目:大玉転がしの様子

2日目:大縄の様子

後半(午後)は、アスリートも加わり、ともに楽しいひとときを満喫

午後からはアスリートの方々(※)も加わり、「アスリート交流・競技体験」や「アスリート交流・運動会」などで、イベントをさらに盛り上げていただきました。
※17日(土)は、松井大輔さん(サッカー)、谷本歩実さん(柔道)、髙橋礼華さん(バドミントン)、菅野一彦さん(車いすラグビー)
18日(日)は、播戸竜二さん(サッカー)、田知本遥さん(柔道)、嘉村健士さん(バドミントン)、菅野一彦さんが参加してくれました。

アスリート交流・競技体験

1日目:華麗なドリブルを披露する松井大輔さん

1日目:菅野一彦さんの解説のもと車いすラグビー用の車いすを体験する参加者の方々

2日目:参加者のスマッシュを受ける嘉村健士さん

アスリート交流・運動会

1日目:異種混合リレーで菅野一彦さんからタッチを受ける谷本歩実さん

2日目:異種混合リレーで参加者の方を振り切ろうとする播戸竜二さん

1日目:大きなバトンを持って走るユニークなジャンボバトンリレー

1日目:ジャンボバトンリレーでゴールして喜ぶ青チームの皆さん

ユニバーサルスポーツ「ボッチャ」も体験!

イベント2日目(12/18)には、パラリンピックの正式競技でもある「ボッチャ」を体験しました。一般社団法人日本ボッチャ協会の刀谷(かたなや)誠さんから説明を受けたあと、参加者たちはさっそくトライ。大人も子どもも気軽にできるシンプルかつ戦略的なゲームに、みんなが夢中になりました。
ボッチャのルール:先攻のチームが最初に的となる白いボール(ジャックボール)を投げて、あとは的に近づくように両チームが交互に投球。それぞれ6球すべて投げ終わった時点でどちらのボールがより的に近いかで勝敗が決まります。

ボッチャのルールを説明するボッチャ協会の刀谷誠さん

ボールを投げるときはみんな真剣な表情

ボッチャは子どもたちにも大人気

アスリートの皆さんもボッチャを体験

伝統の踊りや遊び、言語クイズなど、各国の文化も体験!

イベントの中盤には、ウクライナ、ベトナム、マレーシアそれぞれの文化に触れる文化交流プログラムを開催。国の紹介や言語クイズ、伝統の踊りや遊びなどが披露され、初めて触れる文化や遊びに、みんな興味津々の様子で楽しんでいました。

1日目:ウクライナの民族舞踏 コザックダンスを体験

1日目:ベトナムの手遊び チー・チー・チャン・チャンに集中

1日目:ベトナムの伝統竹踊り ニャイサップ

1日目:みんなも上手に跳べています

2日目:マレーシアの紹介と言語クイズ
スラマイパギは?(答え:おはようございます)など日常の挨拶を教えてもらいました

2日目:マレーシアの伝統遊び ガラーパンジャン
相手チームに捕まらずに駆け抜けられたら成功

ご参加いただいた皆さんにとって、一生の思い出に残りますように

日本の運動会種目をはじめ、各国の文化に触れ、伝統の踊りや遊びを体験した2日間。各国から日本へ留学・就労した方々や各国関係者の方々、そして日本人参加者が、アスリートの方々とともに楽しんだこの日の出来事が、皆さんの一生の思い出に残ることを願います。

1日目:記念撮影

2日目:記念撮影

本イベントを振り返って(イベントの感想)

マレーシア大使館 モハマド・リザ 一等書記官(教育)
いまマレーシア政府が支援する学生はだいたい700人が日本で生活していて、私たちは大使館のスタッフとして彼らをサポートしています。この国際交流イベントは、スポーツによって言語というハードルを越えて、日本とマレーシアの異文化がコミュニケーションできるのが素晴らしいと思いました。こうした機会を設けていただいたことに感謝いたします。
MSAJメンバー スライニ・シャビルさん(大学3年生)
在日マレーシア留学生会(MSAJ)でこのイベントのことを聞いて参加しました。やってみて楽しかったのは大玉転がしです。私がいた黄色チームが勝ちましたから(笑)。やっぱり勝つのは楽しいですね。日本に来てからバドミントンを通じて仲間ができましたが、スポーツにはコミュニケーションがとりやすい魅力があると思います。
MSAJメンバー アリシャ・フィルザさん(大学4年生)
バドミントンや山登り、スノーボードなどをしていますが、スポーツをするときにあまり言語は必要ではないということを改めて思いました。日本の好きなところは、私がわからないことを丁寧に教えてくれるし、マナーがいいところです。今日はボッチャを体験してとても面白かったのでマレーシアでも伝えたいと思います。
12/17(土)日本人参加者
ベトナムやウクライナの人々と関わる機会を得られたことで、大切にしている価値観や、文化を肌で感じることが出来て楽しかったです。また、空き時間では、サッカーやチームのメンバーと一緒に写真を撮るなど、言語の垣根を越えた活動ができたため、非常に有意義な時間だったと感じています。

国境と文化を越えて、相互理解を深めるスポーツ交流

フェアプレーを尽くす、ルールを守るといった相互尊敬が求められるスポーツは、真の友好と親善の基盤を培います。JSPOはこのスポーツの力を踏まえて、国境や言語の壁を越えたさまざまな国際交流・協力を行っています。これまで主に韓国や中国、ドイツなどを中心に、選手団が訪問した国で、競技を通じた友好とフェアプレーの促進を図り、文化探訪なども交えて相互理解を深めています。
近年では、ASEAN諸国にJSPOのアクティブ チャイルド プログラム(JSPO-ACP)などの取り組みを紹介・提供することにより、生活に身近なスポーツの普及・発展に協力しています。
2022年10月には「2022年日韓青少年オンラインスポーツ交流-日韓フレンドシップデー2022-」を開催しました。
その様子はこちらからご覧になれます。
https://www.japan-sports.or.jp/international/news/tabid885.html?itemid=4679