「日・韓・中ジュニア交流競技会」に各国期待のジュニアアスリートが集結。和歌山県でスポーツを通じた親善と交流を深めました。

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「日・韓・中ジュニア交流競技会」に各国期待のジュニアアスリートが集結。和歌山県でスポーツを通じた親善と交流を深めました。
2023年8月23日(水)~29日(火)の7日間、和歌山県内の各会場を舞台に『日・韓・中ジュニア交流競技会』を開催しました。
新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりの開催となった今大会は、大会を待ち望んだ各国トップクラスの高校生選手(ジュニアアスリート)たちが各競技で熱戦を展開。
最終日前夜の「フレンドシップ交流会」では、各国の選手たちが身振り手振りでレクリエーションなどの交流を楽しみ、言語や文化の壁を越え、スポーツを通じた国際交流の場として、貴重なひとときを過ごしました。

各国の競技力向上と相互理解を深める。『日・韓・中ジュニア交流競技会』とは

『日・韓・中ジュニア交流競技会』は、1993年(平成5年)より日本・韓国・中国による持ち回りで開催されています。この競技会は、東アジア諸国との青少年スポーツ交流を促進し、これを通じて、相互理解を深め、競技力向上に資することを目的にしています。
参加選手は、日本・韓国・中国と開催地から選抜された4選手団からなり、高校生世代では珍しい複数競技による国際的な競技会として発展してきました。
バレーボールの木村沙織選手やバドミントンの高橋礼華選手をはじめ、この競技会に参加した選手が、後にオリンピックやその他の国際大会で活躍している実例もあり、日本の競技力向上に大きな役割を果たしています。
今大会でもドルーリー選手(陸上)が初の日本代表として出場するなど、全国大会で活躍した選手が多数出場し、今後の飛躍が期待されます。

日本、韓国、中国、和歌山県の代表選手たちが11競技で対戦

今大会への参加選手は、日本、韓国、中国と、開催地である和歌山県選手団の4チーム。
陸上競技、サッカー、テニス、バレーボール、バスケットボール、ウエイトリフティング、ハンドボール、ソフトテニス、卓球、バドミントン、ラグビーフットボールの11競技で対戦しました。

同世代の他国の選手たちとの対戦。そこには勝敗以外にも、大切な気づきや学びがある。

『日・韓・中ジュニア交流競技会』には、のちにオリンピックなどの国際大会で活躍する将来有望な選手たちも参加し、今大会も各競技においてハイレベルな戦いが繰り広げられました。
また、高校生のうちに国際大会を経験できる大会として、参加者たちは他国の選手との対戦に刺激を受けるとともに、気づきや学びを得ていた様子でした。
(バレーボール 中国女子代表)
日本、韓国ともにスポーツに対して、とても情熱を持って真摯に向き合っている印象を受けました。少し前におこなわれたユースの大会では日本チームと対戦できなかったので、今回日本チームと対戦できることを楽しみにしていました。日本チームは選手たちのテクニックが細かく、自分たちには練習できていないところがあったので勉強になりました。
(ラグビー 韓国男子代表)
他国の選手たちと試合できることをとても楽しみにしていました。残念ながら試合ではいい結果を残せませんでしたが、日本選手、中国選手たちのプレーを見て、自分たちに足りていないところがわかり、とてもいい経験になりました。キャプテンとしてチームをいい結果に導けるように頑張っていきたいと思います。

4選手団ヵ国約1000人の選手たちが、心をひとつに楽しんだ「フレンドシップ交流会」

最終日前夜には、『日・韓・中ジュニア交流競技会』のお楽しみイベントとして「フレンドシップ交流会」を開催。日本、韓国、中国、約1,000人の参加者たちが、ゲームやクイズ、歌などに取り組み、楽しいひとときを過ごしました。
会の司会進行役は和歌山県の高校生が担当し、日本語で話された内容を韓国語、中国語にそれぞれ通訳の方を通して伝えられました。

オープニングアトラクションは和太鼓

和歌山県立紀北農芸高等学校「和太鼓部」の生徒たちが、歓迎の想いを込めて、迫力のある和太鼓を演奏してくれました。

ゲーム1「コップタワーチャレンジ」

各国とも各競技(11競技)から1名ずつ選出し、日本選手団、韓国選手団、中国選手団、和歌山選手団各1名で4名1チームを編成。A~Kの11チームで、用意された紙コップを制限時間内にどれだけ高く積み上げられるか(積み方は自由)を競いました。
1回、2回目ともに1位になったAチームのコメント
●なんとか英語と身振り手振りで作戦を伝えて、それを全員で実行できました(日本選手団)
●いろんな国の人とコミュニケーションがとれて楽しかった(韓国選手団)
●他国の選手と知り合い、ワンチームでプレーする一体感を感じられました(中国選手団)
●2回目は作戦を変えて、それがうまくいって良かったです(和歌山県選手団)

ゲーム2「フラフープリレー」

各国とも各競技(11競技)から1名ずつ選出し、日本選手団、韓国選手団、中国選手団、和歌山選手団の各選手団5~6名の混合による11名1チームの4チームに分かれて対戦。チームの11名が手をつなぎ、その手を離さないでフラフープを制限時間内に何本運べるかを競いました。
ゲームに参加した各国選手のコメント
●国や競技種目は違っても一緒に頑張っている仲間なので“つながり”を感じました。みんなと力を合わせたことで絆が深まったように思います(日本選手団)
●お互いに挨拶をして名前を聞いたりして仲良くなる機会があってよかったです(韓国選手団)
●和歌山の選手たちとジェスチャーでコミュニケーションがとれて楽しかったです(中国選手団)

ゲーム3「各国にまつわるクイズ」

全員参加型の各国にまつわる2択クイズ。正解した人は、立ったまま次のクイズに進み、不正解だった人は着席する。
クイズでは、「日本の国花は何?」「韓国で一番多い苗字は何?」「中国の通貨は何?」など各国にまつわる内容が多数出題され、会場は大いに盛り上がりました。

最後は「合唱」で気持ちをひとつに

最後は参加者全員で映画『ズートピア』の主題歌(トライ・エヴリシング)を合唱。日本語、韓国語、中国語のパートに分かれて歌い、サビは全員が英語で大合唱しました。

「スポーツ宣言日本」が示す、21世紀におけるスポーツの使命

JSPOでは、平成23(2011)年に、創立100周年を記念し、今後100年間のスポーツ推進の方向性を示すため、日本オリンピック委員会とともに「スポーツ宣言日本」を起草・採択しました。そのなかでは、21世紀における新しいスポーツの使命を、スポーツと関わりの深い3つのグローバルな課題に集約し、以下のように宣言しています。
一. スポーツは、運動の喜びを分かち合い、感動を共有し、人々のつながりを深める。人と人との絆を培うこのスポーツの力は、共に地域に生きる喜びを広げ、地域生活を豊かで味わい深いものにする。
21世紀のスポーツは、人種や思想、信条等の異なる多様な人々が集い暮らす地域において、遍く人々がこうしたスポーツを差別なく享受し得るよう努めることによって、公正で福祉豊かな地域生活の創造に寄与する。
二. スポーツは、身体活動の喜びに根ざし、個々人の身体的諸能力を自在に活用する楽しみを広げ深める。この素朴な身体的経験は、人間に内在する共感の能力を育み、環境や他者を理解し、響き合う豊かな可能性を有している。
 21世紀のスポーツは、高度に情報化する現代社会において、このような身体的諸能力の洗練を通じて、自然と文明の融和を導き、環境と共生の時代を生きるライフスタイルの創造に寄与する。
三. スポーツは、その基本的な価値を、自己の尊厳を相手の尊重に委ねるフェアプレーに負う。この相互尊敬を基調とするスポーツは、自己を他者に向けて偽りなく開き、他者を率直に受容する真の親善と友好の基盤を培う。
 21世紀のスポーツは、多様な価値が存在する複雑な世界にあって、積極的な平和主義の立場から、スポーツにおけるフェアプレーの精神を広め深めることを通じて、平和と友好に満ちた世界を築くことに寄与する。
JSPOは『日・韓・中ジュニア交流競技会』などの国際交流を通じ、参加者が自身の競技力の向上のみならず、スポーツによる国際交流経験を通じ、異文化への理解を深めるとともに、交流国との友好・親善の担い手として活躍していただくことを目指しています。
今後とも、「スポーツ宣言日本」に掲げるスポーツを通じた平和と友好の促進という考えを基盤とし、「JSPO中期計画2023-2027」で掲げる多様性の尊重の推進に寄与すべく、スポーツによる国際交流を展開していきます。