目次
- まずはそれぞれの国の言葉で「がんばろう!」を宣言。
- アクティブ チャイルド プログラム(JSPO-ACP)でウォーミングアップ!
- からだじゃんけん
- 言うこと一緒、やること一緒
- 「ダーカウ」「トゥホ」「パンタランタン」、アジア諸国の伝統遊びを体験!
- ダーカウ
- トゥホ
- パンタランタン
- アクティブ チャイルド プログラム(JSPO-ACP)で日本の運動遊びを紹介!
- 大波小波
- ことろことろ
- ブレーメンの音楽隊
- 塚原直也さんと一緒にからだ遊び。美しい体操を披露&着地やバランスのコツを伝授!
- ラストチャレンジゲームは「玉入れ」で盛り上がりました!
- スポーツや体操という共通言語があるから自然と距離が縮まる。 地域を拠点に体操をもっと広めていきたい。
- 国境と文化を越えて、相互理解を深めるスポーツ交流
- このイベントの模様はショート動画でもご覧いただけます
まずはそれぞれの国の言葉で「がんばろう!」を宣言。
当日の進行役は、クリステル・チアリさん。電車内の英語アナウンスを担当されるなど、きっと多くの方がその声を聞いたことがあるナレーターさんです。
開会に先がけ、JSPO森岡裕策専務理事が「今日一日が皆さんの良き思い出に残ることを心から願います」と挨拶。ゲストで体操競技のオリンピアン塚原直也さんが「今日は一日がんばりましょう! ぜひこの「がんばろう!」という言葉を覚えて帰ってください」と声援をおくりました。
そこで、「がんばるぞ!」を英語だけでなく、中国、韓国、ベトナム、マレーシア、それぞれの国の言葉で言って、参加者みんなで健闘を誓いました。
コミュニケーションがとりやすい16のチーム編成
参加者を1チーム約十数名、16のチームに振り分けました。1チームには2、3カ国の方と、子どもと大人をバランスよく構成。各国の方と交流できるチームが組まれました。
なお、ベトナム、フィリピン、マレーシア、中国、韓国それぞれの通訳スタッフがコミュニケーションをサポートしました。
アクティブ チャイルド プログラム(JSPO-ACP)でウォーミングアップ!
「アクティブ チャイルド プログラム(JSPO-ACP)」は、子どもたちが楽しみながら積極的にからだを動かせるようにJSPO(日本スポーツ協会)が開発したプログラムです。
まずはウォーミングアップとして誰でも気軽にできる“運動遊び” の中から「からだじゃんけん」と「言うこと一緒、やること一緒」を、“遊びの伝道師”、東京学芸大学教育学部教授の佐藤善人(さとうよしひと)先生の進行で楽しみました。
からだじゃんけん
グーは膝を抱えてしゃがみ、チョキは足を前後に大きく広げて、パーは手足を大きく広げておこなうからだを使ったじゃんけん。グーはロック(岩)、チョキはシザース(はさみ)、パーはペーパー(紙)と、英語で表現して楽しみました。
https://www.japan-sports.or.jp/portals/0/acp_SP/parentandchildren_03.html
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言うこと一緒、やること一緒
佐藤先生が「言うこと一緒、やること一緒、右」と言ったら、みんなは右に1回ジャンプ。この場合、先生が言った方向(右・左・前・後)と同じ方向にジャンプします。「言うこと一緒、やること逆、右」と言われたら、みんなは左に1回ジャンプ。「言うこと逆、やること一緒、右」など難しくなるにつれ笑い声が大きくなりました。
https://www.japan-sports.or.jp/portals/0/acp_SP/shidousya_togethersay.html
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「ダーカウ」「トゥホ」「パンタランタン」、アジア諸国の伝統遊びを体験!
各国の文化に触れるために、ベトナムの「ダーカウ」、韓国の「トゥホ」、フィリピンの「パンタランタン」などアジア諸国の伝統遊びを体験しました。
ダーカウ
「蹴る羽根」という意味で、ベトナムの学校や公園でおこなわれているポピュラーな遊び。羽根の根元に重りとバネが付いたバドミントンのシャトルのようなものを足で蹴ってラリーをします。
【遊び方】
チームで円になり、みんなで協力して蹴り合ってできるだけ長くつなぎます。1人2回以内に他の人にパスすることや、手で触れてはいけないといったルールがあります。
チームで円になり、みんなで協力して蹴り合ってできるだけ長くつなぎます。1人2回以内に他の人にパスすることや、手で触れてはいけないといったルールがあります。
やってみるとこれがなかなか難しい。最初のうちは2回と続かなかったのが、そのうちに3回、4回と続くように…。みんなで協力して楽しみました。
トゥホ
もともとは中国の宴席でおこなわれていたものが唐の時代に韓国に伝来。宮中や貴族がおこなっていた遊びで、朝鮮王朝時代には王もおこなっていたと言われます。現代では旧正月に一般的におこなわれています。
【遊び方】
約1m先に置かれた筒に入るように矢を投げます(1人2本ずつ投げます)。
約1m先に置かれた筒に入るように矢を投げます(1人2本ずつ投げます)。
ダーツのような遊び。なかには2本とも成功させた方もいました。矢の先端が筒に入るのをイメージして“ふわり”と投げるのがコツのようです。
パンタランタン
フィリピンの子どもたちに人気の遊び。1チーム複数人でおこなうグループ戦のオニごっこです。
【遊び方】
1チーム複数人(鬼4名、攻めチーム全員)でおこなうグループ戦。縦3マス、横2マスの線を地面に引き、オニチームは短線(横)の線上のみ動くことが許されます。もう一方のチームはスタートラインからオニにタッチされずにゴールラインの外に出られれば勝ち。オニは線を越えようとするもう一方のチームをタッチ。タッチされた人はスタート地点からやり直しとなります。
1チーム複数人(鬼4名、攻めチーム全員)でおこなうグループ戦。縦3マス、横2マスの線を地面に引き、オニチームは短線(横)の線上のみ動くことが許されます。もう一方のチームはスタートラインからオニにタッチされずにゴールラインの外に出られれば勝ち。オニは線を越えようとするもう一方のチームをタッチ。タッチされた人はスタート地点からやり直しとなります。
オニのスキをついて一気に突破!1ゲーム4分間走りっぱなしなので半分も経たずにヘトヘトになる人も…。でも子どもたちは最後まで元気でした。
アクティブ チャイルド プログラム(JSPO-ACP)で日本の運動遊びを紹介!
今度は「アクティブ チャイルド プログラム(JSPO-ACP)」で日本の伝統遊びを紹介。長縄を使った「大波小波」、列になってオニから逃げる「ことろことろ」、物語に登場する動物になって遊ぶ「ブレーメンの音楽隊」を、佐藤先生の進行で楽しみました。
大波小波
長縄を使い「お~な~み~、こ~な~み~で~」と歌いながら縄跳びをします。
【遊び方】
お~な~み~、こ~な~み~で~(長縄を左右に振って波をつくる)→ぐるっと回って(長縄をまわす)→にゃんこの目(跳ぶ人が両足で長縄をはさむ。猫の目の形ができます)
お~な~み~、こ~な~み~で~(長縄を左右に振って波をつくる)→ぐるっと回って(長縄をまわす)→にゃんこの目(跳ぶ人が両足で長縄をはさむ。猫の目の形ができます)
子どもも大人も呼吸を合わせて縄をジャンプ!
https://www.japan-sports.or.jp/portals/0/acp_SP/parentandchildren_20.html
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ことろことろ
数名で列になり一番後ろの人がオニに捕まらないように逃げます。
【遊び方】
前の人の肩に両手を置き数名で列をつくります→オニは列と向き合い、一番後ろの人にタッチできたらオニの勝ち(列になっている人の手が離れてもオニの勝ち)、制限時間まで逃げきれば人の勝ちとなります。
前の人の肩に両手を置き数名で列をつくります→オニは列と向き合い、一番後ろの人にタッチできたらオニの勝ち(列になっている人の手が離れてもオニの勝ち)、制限時間まで逃げきれば人の勝ちとなります。
協力してオニから逃げることで自然と一体感が生まれます。
https://www.japan-sports.or.jp/portals/0/acp_SP/shidousya_toroloco.html
https://www.japan-sports.or.jp/portals/0/acp_SP/shidousya_toroloco.html
ブレーメンの音楽隊
物語に登場する「ニワトリ」「ネコ」「イヌ」「ロバ」の4人一組になって遊びます。
【遊び方】
まず4人がそれぞれ「ニワトリ」か「ネコ」か「イヌ」か「ロバ」を決めます。→「ニワトリ」「ネコ」「イヌ」「ロバ」の順に座り前の人の肩に両手を置きます。→「どろぼうが来たぞ!」の合図で音楽隊は一度解散、他の人たちと再び「ニワトリ」「ネコ」「イヌ」「ロバ」の順に組をつくりますが、その際鬼が入り込むことがあります。※鬼は好きな動物になることができますが、他の人は違う動物になることはできません。→ブレーメンの音楽隊に入れなかった人が次の鬼になります。
まず4人がそれぞれ「ニワトリ」か「ネコ」か「イヌ」か「ロバ」を決めます。→「ニワトリ」「ネコ」「イヌ」「ロバ」の順に座り前の人の肩に両手を置きます。→「どろぼうが来たぞ!」の合図で音楽隊は一度解散、他の人たちと再び「ニワトリ」「ネコ」「イヌ」「ロバ」の順に組をつくりますが、その際鬼が入り込むことがあります。※鬼は好きな動物になることができますが、他の人は違う動物になることはできません。→ブレーメンの音楽隊に入れなかった人が次の鬼になります。
言葉の理解が難しい説明は各国の通訳スタッフがサポートしました。
塚原直也さんと一緒にからだ遊び。美しい体操を披露&着地やバランスのコツを伝授!
このフェスティバルのゲストで、アテネ2004オリンピック体操競技男子団体で金メダルを獲得した塚原直也さんが体操を実演。側転、倒立からの前転、ターンなど美しい体操を披露してくれました。そして、オリンピアンから体操で大切な要素となる「着地」と「バランス」についてコツを教えてもらうなど、とても貴重な機会となりました。
演技を美しく見せるには指先までしっかりときれいに伸ばすことが大切と塚原さん。
参加者は着地の仕方やバランスのとり方のコツを実践しました。
ラストチャレンジゲームは「玉入れ」で盛り上がりました!
チーム1~4、チーム5~8、チーム9~12、チーム13~16で4試合おこないました。玉のなかにはカラーボールが混じっていてカラーボールが入ると10倍の10点になる特別ルール。子どもから大人まで一緒に大いに楽しみました。
多くのチームが150点前後のところ、一番多く入れたチーム15は221点。1位のチームには賞品としてミズノのスポーツタオルが贈られました。
スポーツや体操という共通言語があるから自然と距離が縮まる。 地域を拠点に体操をもっと広めていきたい。
当フェスティバルのゲスト、体操のオリンピアンの塚原直也さんは、現在、所属先(株式会社立飛ホールディングス地域貢献推進室) の体操ディレクターとして、体操の普及活動に努められています。ご自身、海外生活の経験を持つ塚原さんに、国際交流における“スポーツ”の役割などについてお聞きしました。
塚原さん
皆さん、想像していた以上に運動されてましたね(笑)。小さなお子さんたちも頑張っていたし、そういった頑張りもあり、皆さんと一緒に作り上げたという感じがあって、すごく良かったと思います。
JSPO Plus編集部
塚原さんは現在、「体操ディレクター」という肩書をお持ちですが具体的な活動について教えてください。
塚原さん
地域で体操を広める活動をしています。幼稚園児や小学生たちを相手にまずは体操に馴染んでもらい、体操って楽しいんだよということを知ってもらう。今は体操の原石を見つけることも含めて活動しています。
JSPO Plus編集部
演技をされるのは20年ぶりとお話されていましたが、どんな想いで臨まれましたか?
塚原さん
普段子どもたちを教えるなかで技は見せているんですけれど、今回のように演技として見せることはあまりないのでちょっと緊張しました(笑)。演技ではちょっとした動きでも美しく、体操の本質を少しでも伝えられたらという想いで演技しました。
JSPO Plus編集部
塚原さんは現役時代、海外(オーストラリア)で生活もされていましたがコミュニケーションで苦労されたことなどなかったですか?
塚原さん
ある程度英語は勉強して行ったので日常会話はなんとか。それとお互いに“体操”という共通のものがあったので、自然にコミュニケーションをとることができました。日本の体操のほうが進んでいたので、向こうの選手たちがすごく興味を持って接してくれた点も大きかったと思います。
JSPO Plus編集部
国際交流においてお互いの文化などに興味を持つというのは、とても大切なことだと思いますね。
塚原さん
そうですね。国際交流においては他国の文化を知ることは大切ですし、自分とは違う考え方に出会ったときに、「そういう考え方もあるな」と新しい考えとして取り入れることでこれまでとは違った道が開けるというか、新しい自分を見つけることにもなると思います。
JSPO Plus編集部
塚原さんの今後の目標をお聞かせください。
塚原さん
地域を拠点に、もっと体操を広めていくこと。それと、これまで体操の女子選手を教えたことはあったのですが、今度は男子選手を教えてみたいですね。
現在、拠点とする立川市はスポーツに力を入れていて、スポーツ施設も増えています。“スポーツをするなら立川に行けばいい”というような、地域も巻き込んだ流れになってくれればもっと体操の普及にも繋がるし、他の競技も含めてもっと発展していってほしいと思います。
現在、拠点とする立川市はスポーツに力を入れていて、スポーツ施設も増えています。“スポーツをするなら立川に行けばいい”というような、地域も巻き込んだ流れになってくれればもっと体操の普及にも繋がるし、他の競技も含めてもっと発展していってほしいと思います。
その他、当日参加された方々にもお話を伺いました。
日本人参加者の方
小学生(低学年から高学年)の子どもたちと参加しました。子どもたちは運動遊びでは特に「ブレーメンの音楽隊」が楽しかったようです。それ以外でも他の子どもたちと自然と楽しく遊んでいました。私はベトナムの伝統遊び「ダーカウ」が楽しかったです。外国人の方たちと何かを一緒に楽しむ機会は普段あまりないので、とても貴重な経験になりました。
中国語の通訳スタッフの方
こうした国際交流ではあらためてスポーツの素晴らしさを知ることができます。私は中国人の通訳として細かい説明が必要なところはサポートしましたが、皆さんが楽しまれていたので良かったです。各国の伝統遊びはどれも中国で子どもの頃にしたことがあったのでとても懐かしかったです。
開催地となった、公益社団法人立川青年会議所の方
立川市は在留外国人の方が増えていて、市としても国際交流を深めていこうということで、私たちも2023年6月から「グローバルフェスタ」を開催しています。そこではフットサルやバスケットボール、ボッチャ、盆踊りなど楽しんでいただきますが、自然と交流できるのがスポーツのいいところ。
今回JSPOさんのフェスティバルに参加してみて、外国人の方の参加率が高いと感じました。各コンテンツも楽しく取り組めるものがあったので、いろいろと参考にさせていただき、次回のフェスタをより充実したものにしていこうと思います。
今回JSPOさんのフェスティバルに参加してみて、外国人の方の参加率が高いと感じました。各コンテンツも楽しく取り組めるものがあったので、いろいろと参考にさせていただき、次回のフェスタをより充実したものにしていこうと思います。
国境と文化を越えて、相互理解を深めるスポーツ交流
フェアプレー、ルールを守るといった相互尊敬が求められるスポーツは、真の友好と親善の基盤を培います。
JSPOはこのスポーツの力を踏まえて、国境や言語の壁を越えたさまざまな国際交流・協力をおこなっています。これまで主に韓国や中国、ドイツなどを中心に、スポーツを通じた友好とフェアプレーの促進を図り、文化探訪なども交えて相互理解を深めています。
JSPOはこのスポーツの力を踏まえて、国境や言語の壁を越えたさまざまな国際交流・協力をおこなっています。これまで主に韓国や中国、ドイツなどを中心に、スポーツを通じた友好とフェアプレーの促進を図り、文化探訪なども交えて相互理解を深めています。
近年では、ASEAN諸国にJSPOのアクティブ チャイルド プログラム(JSPO-ACP)などの取り組みを紹介・提供することにより、生活に身近なスポーツの普及・発展に協力しています。
また、今回ご紹介したような、地域社会の中でスポーツによる国際交流を創出し、日本人と外国籍の方々が、相互理解を深め、共生社会の実現を目指す取り組みを広げていければと考えています。
国際交流・国際協力 - JSPO
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イベント情報 - 国際交流 - JSPO
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JSPO Plus編集部