ニュースポーツの魅力と種類を紹介!体を動かして運動不足を解消しよう

ニュースポーツは、20世紀後半以降に新しく考案されたスポーツで、年齢や体力にかかわらず誰もが楽しめるスポーツとして近年注目されています。この記事では、運動不足解消やレクリエーションの一環として導入されている例も多い、ニュースポーツの魅力と代表的な種目を紹介していきます。

目次

ニュースポーツの魅力とは

ゲートボールを楽しむ女性

ニュースポーツは、一般的に、競い合うことよりも誰もが楽しめることに主眼がある、と言われています。ルールがやさしくだれでも挑戦しやすいものが多いので、新しいスポーツとして日本でも注目を集めているのです。

また、ニュースポーツには、世界各地で民俗的に伝わってきたものや、新しい技術の向上から誕生したものなどがあります。ここでは、年齢や体力にかかわらずだれもが楽しめるニュースポーツの具体的な魅力を見ていきましょう。

やさしいルール

ニュースポーツの最大の特徴は、ルールがやさしく初心者でも楽しめるところ。なかには、オリンピック競技にもなっている本格的なスポーツをベースに、ルールを変えてニュースポーツとして広まっているものもあります。

だれでもできる

ニュースポーツは子どもからお年寄りまで、参加可能な年齢の幅が広いことも特徴です。運動量を参加者自身が調節できるものも多く、自分の体力と相談しながら楽しめます。激しい運動を要求しない種目が多いので、運動が苦手な人や、普段あまり運動をする機会がない人にもおすすめです。

ニュースポーツの種類【球技系】

芝生の上に置かれたペタンクのボール

続いては、代表的な球技系のニュースポーツを見ていきましょう。それぞれのニュースポーツには公式の協会があるので練習場所や試合スケジュールなどが確認できます。

ソフトバレーボール

ソフトバレーボールは、重さ200グラム程度のやわらかいゴムボールを使う安全な種目です。基本的なルールは通常の6人制バレーボールと同じですが、ソフトバレーボールは反則が取られにくいのが特徴です。ゴムボールを使う関係で、ドリブルやホールディングなどの条件がやさしくなっています。

ペタンク

南フランス発祥のペタンクはヨーロッパを中心に世界中で親しまれ、日本でも40万人以上がプレーしています。ビュットという目標球に金属製のペタンクボールを投げ合い、相手のボールより近づけることで得点を競うニュースポーツです。

使用する道具は違いますが、ルールは後述のボッチャと似ています。砂地や芝生の上でもプレーできる他、シンプルなルールなので誰でも楽しめるでしょう。

※ペタンクの歴史は古いのですが、ルールがやさしく誰でも気軽に楽しめるため、本記事ではニュースポ ーツと併せて取り上げています。

ドッジボール

ドッジボールは1チーム12名以上20名以下で、試合は12名対12名で行うのが基本ルールです。顔や頭にボールが当たったらセーフ、パスは4回までなどのルールがあります。

攻撃やキャッチが苦手でも、パスをカットしたりアタックを捕ったりと、自分が得意なことでチームの勝利に貢献できます。

ボッチャ

パラリンピックの正式種目になっているボッチャは、目標球に向かって色球を近づけられるかを競うニュースポーツです。色球を投げられない場合には、ランプという道具を使って楽しめます。

運動量は控えめなので、適度に体を動かして運動不足を解消したい人にもおすすめです。各自治体や小中学校の体育館などで競技ができます。

タグラグビー

ラグビーといえばタックルなどの接触を必要としますが、タグラグビーは接触がなく、誰でも安全に楽しめます。タックルの代わりに、腰に付けた2本のタグを取り合うプレーが特徴です。1チーム5人で、試合時間は前半7分・後半7分。ハーフタイムは1分と短時間です。

グラウンドゴルフ

ゴルフのようにボールをクラブで打ち、ホールインするまでの打数を競う種目です。距離やホールポストの数を自由に設定可能で、ルールも簡単です。スタートマットとホールポストを設置するだけで準備完了。プレーヤー数や時間も無制限、審判は自分自身という自由度の高いニュースポーツで、老若男女が楽しめます。

ニュースポーツの種類【非接触系】

インラインスケート靴を履いてベンチに座る人の足

球技系の他にも、さまざまなニュースポーツがあります。次に紹介するのは、体格差などに左右されず楽しめる、人との接触を伴わない種目です。

オリエンテーリング

オリエンテーリングは専用の地図を使い、自然の中に設置された「コントロール」というチェックポイントを辿って、可能な限り短時間で走破する競技です。高度なナビゲーション、フィジカル、テクニカル、メンタルなどの能力を駆使してゴールを目指します。

大会では年齢や技術レベルに基づいてコースやクラスが分けられます。必要な道具は、時計、コンパス、地図のみ。自分の能力に合わせて挑戦できます。

※オリエンテーリングの歴史は古いですが、本記事ではニュースポーツとして取り上げています。

インラインスケート

インラインスケートは、アイススケートの刃の部分がローラーになったブーツを履いて行うニュースポーツです。タイムを競う「スピード」、フィギュアスケートのような「アーティスティック」、「インラインホッケー」などバラエティに富んだ種目数が魅力です。

フライングディスク

誰しも子ども時代に親しんだであろう、フライングディスクも立派なニュースポーツの競技です。

改良が重ねられた現在のフライングディスクは、最高時速152.9キロ、最長飛距離338メートルと本格的。18ホールで行う「ディスクゴルフ」、表現を競う「フリースタイル」などがあります。

日本発祥のニュースポーツも!

コートに置かれたテニスボールとテニスラケット

テレビ番組などで取り上げられるなど、ニュースポーツの中には注目を集めているものも数多くあります。ここでは、日本発祥のニュースポーツを紹介します。

バウンドテニス

バウンドテニスは「限られたスペース」という意味の英単語、「バウンダリー」に由来しているニュースポーツで、テニスコートの6分の1の面積でプレー可能です。

ルールはテニスとほぼ同じですが、サービスは1回のみ、フォアハンドで腰より低い位置で打ちます。言うなれば、ソフトテニスと卓球の中間のようなスポーツです。ダブルスの試合では、卓球と同じように4人交互に打ちます。

スポーツチャンバラ

スポーツチャンバラは、競技愛好者の間では通称「スポチャン」でおなじみです。いわゆるチャンバラごっこを「エアーソフト剣」と呼ばれるやわらかい剣状の道具を使って行う安全なスポーツです。日本発のニュースポーツですが、今や世界中で親しまれています。

競技の種目には、1対1で行う「対戦」、1対3など同人数でない「乱戦」、さらに50対50など集団で戦う「合戦」があります。スポーツチャンバラは、ストレス発散にももってこい。童心にかえって楽しめるニュースポーツです。

アジャタ

1990年に誕生したアジャタは、運動会でおなじみの玉入れを改良したニュースポーツです。1チームの人数は6人。100個の玉をかごに入れるまでのタイムを競い合うトライアルレースです。仲間とコミュニケーションを図りつつ、運動不足も解消できます。

カローリング

カローリングは、オリンピック競技にもなっているカーリングからヒントを得て、日本で考案されたニュースポーツです。誕生したのは1993年と歴史は浅いのですが、子どもから高齢者まで気軽に楽しめ、全国で親しまれています。
カローリングは体育館や公民館など、室内で楽しむので天候に左右されません。言うなれば、室内のカーリングというところ。使うのは、ジェットローラーとポイントゾーンだけです。

ジェットローラーは、カーリングにおけるストーンです。カローリングでは、ジェットローラーをポイントゾーンに向けて投げ、相手チームと得点を競い合います。相手チームのジェットローラーを弾き飛ばすと一発逆転もあり得るなど、刺激的なスポーツです。

ゲートボール

ゲートボールは、ヨーロッパの伝統的な競技である「クロッケー」をヒントに、日本で考案されたニュースポーツです。誕生したのは1947年、戦後の混乱期でした。物資が不足している中、庶民でも手に入った資材を使ってスティックとボールを作り、子ども達が遊んだのがゲートボールの始まりとされています。
ゲートボールは5人対5人のチームスポーツで、1試合は30分間。プレイヤーは自分の打順と同じ番号が記されたボールを使います。

チーム同士が交互にボールを打ち合い、第1ゲート(1点)・第2ゲート(1点)・第3ゲート(1点)と順にボールを通過させ、最後にゴールポール(2点)にボールを当てます。試合終了時に得点の多いチームが勝利です。

誰でも気軽に始められるニュースポーツを楽しもう!

カラフルなスポンジボール

レクリエーションや体力づくり、コミュニケーションの一環として広まってきたニュースポーツ。年齢や性別、障害の有無などにかかわらず、どんな人でも気軽に始められます。また、ニュースポーツを推進している自治体も多く存在します。運動不足解消やレクリエーションの一環として、ニュースポーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※本記事でご紹介したニュースポーツのJSPO加盟団体は、下記よりご確認いただけます。
https://www.japan-sports.or.jp/about/tabid565.html