ウィンタースポーツ時に行うべきコロナ対策とは?Withコロナ時代もスポーツを楽しみ、健康に

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ウィンタースポーツ時に行うべきコロナ対策とは?Withコロナ時代もスポーツを楽しみ、健康に
新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染拡大後初めてのウィンタースポーツシーズンが近づいています。スキーやスノーボードなど、屋外でおこなうものも多いウィンタースポーツですが、海外ではスキー場でクラスター感染が発生した事例も。

このような現状を踏まえて、各所ではWithコロナ時代に合わせたウィンタースポーツの在り方が検討されています。もちろん、適切な対策を講じればこれまでと変わらず快適に、健康的にウィンタースポーツを楽しむことができます。この記事では、そんなコロナ禍においてスポーツ施設で行われている取組や、利用する側の私たちにできる対策を紹介します。

ウィンタースポーツ施設の取組

ウィンタースポーツの季節到来に向けて、全国各地のスキー場やスケートリンクでは、Withコロナ時代に対応した取組が行われています。

長野県白馬エリアのスキー場での取組

長野県白馬エリアのいくつかのスキー場では、新型コロナ感染予防対策方針を固めた上で、2020〜21年冬季営業を行うと決定しました。

先ほど述べたように、スノーボードやスキーなどは屋外メインのスポーツかつ、身体の接触がないスポーツなので、感染リスクは低いと考えられています。しかし、スキー場では密や混雑になる場所もあるので、下記のような細やかな感染対策がとられています。

・オンラインチケットを販売し、チケット売り場でのキャッシュレス決済を促進
・ゴンドラやリフトでの、他グループとの乗り合い禁止
・待ち列での間隔確保アナウンス
・屋内レストランの席数を削減
・テイクアウトメニューを充実させ、レストランの混雑を緩和

など

また、従業員のマスク等着用、出勤前の検温に加え、アクリル板や消毒液の設置も徹底。さらに、レンタル用品を使用毎にクリーニング・消毒する対策も行われています。

都内スケートリンクでの取組

都内の某スケートリンクでは、利用時間を制限することで、利用者の密集を回避する取組が行われています。

平日は前半と後半の入れ替え制を導入。土日祝日は利用時間に制限を設けることで、混雑や密集を緩和しています。

また、お昼にリンクを一度閉鎖し、スケート靴やロッカーなどを消毒するための時間をとっているのも、感染症対策において重要な取組です。

Withコロナ時代に合わせた施設の確認を

このように、コロナ禍にあっても、安心してスポーツを楽しめるよう取り組んでいる施設が多数あります。利用者である私たちは、それぞれの施設がどのような対策を講じているか、自分たちの活動内容に照らして確認することが大切です。また、利用者側も施設側が定めているガイドラインやルールをしっかりと守る必要があります。感染症対策は施設側の努力だけでは不十分。利用者側の協力があってこそ成り立つのです。

事前予約制を導入している施設や、入場人数・利用時間を制限している施設もあるので、事前に公式サイトなどを確認してから出かけるようにしましょう。

2020〜21年冬に向けてのスポーツ関係団体の動き

本格的なウィンタースポーツシーズンに向けて、スポーツ施設や関係団体では、感染対策のガイドラインを設けて運営するなどの対応をしています。

例えば、全日本スキー連盟は、スキー競技の強化活動を進めるにあたり、医療コンサルティング事業を行う企業と提携し、感染症予防対策の全面的サポートを受けると発表しました。各種目ごとにガイドラインを策定するとともに、感染症罹患者が発生した場合のフロー構築に取り組むとしています。

また他のスポーツ団体でも、新型コロナの主な感染経路といわれている「飛沫感染」「接触感染」を予防するために、下記のような対策が推奨されています。

<飛沫感染>
・選手(利用者)・観客・スタッフ(関係者)は原則としてマスクを着用する
・咳エチケットを徹底する
・可能な限りビニールシートやパーテーションを設置する
・人と人との距離を確保する
・室内の換気を徹底する

など

<接触感染>
・流水と石鹸による手洗いや、アルコール消毒による手指の衛生を励行する
・ドアノブやテーブルなどの消毒を行う
・清掃の際はマスクや手袋を着用する

など

選手・観客・スタッフなどスポーツに関わるすべての人が、感染対策のガイドラインやルールを遵守して行動する必要があります。

スポーツによる健康維持と感染対策

緊急事態宣言解除後、スポーツ施設や関係団体の多くは、感染対策のガイドラインを定めて活動を再開しています。スポーツや運動をすることに不安を感じる人もいますが、体を動かし心身を健やかに保つことも、より良く生きるために大切なことです。Withコロナの時代に合わせて、しっかりと対策を行いながらスポーツを楽しみましょう。

新型コロナの影響による運動不足

新型コロナ感染拡大により外出自粛ムードが続き、人々の運動量が減ったことで、下記のような心身への影響が心配されています。

・体重増加
・体力低下
・生活リズムの乱れ
・集中力の低下

など

さらに、年配の方においては、生活習慣病や認知症をまねくリスクが高まるともいわれています。

運動やスポーツを行うことによる効果

Withコロナの新しい生活様式の中では、中長期に渡って感染対策と向き合いながら、スポーツや運動によって心身の健康を維持していく必要があります。運動やスポーツには下記のような効果が期待されています。

・自己免疫力の向上
・ストレス解消によるメンタルヘルスの改善
・体力の維持、向上
・生活習慣病の予防・改善
・認知症の低減
・血流の促進による肩こり・腰痛の改善、便秘・冷え性の解消

など

また、子供においては健全な成長、高齢者においては食欲増進や筋力・筋量の維持といった効果があるといわれています。

Withコロナ時代のスポーツを快適に楽しむために

新しい生活様式に沿ってスポーツを楽しむ(「する」「みる」「ささえる」)ためには、私たちも十分に対策する必要があります。

マスクの着用・手洗い・手指の消毒といった基本的な対策に加え、日々の体調管理やスポーツ前の体調チェックを徹底しましょう。発熱、咳、のどの痛み、息苦しさ、だるさ、味覚・嗅覚の異常といった症状にどれか1つでも当てはまる時は、運動やスポーツを避けます。

また、密閉・密集・密接といった3密回避を意識してスポーツを楽しむことも大切です。1人もしくは少人数で行うスポーツを選ぶ、スポーツ施設利用の際は混み合う時間や場所を避ける、周囲の人との距離を確保する、などの対策をとりましょう。

その他、筋力トレーニングやストレッチなど、自宅で行える運動に取り組むのも、健康維持につながります。

Withコロナの時代に合った対策を講じて、ウィンタースポーツを楽しもう

冬に向けて皆がウィンタースポーツを楽しめるよう、多くの施設や団体ではガイドラインに沿った感染対策が行われるでしょう。どのような対策や取組があるのかを知ることで、施設を利用しやすくなります。また、より安心してスポーツを楽しむためには、私たち一人一人が対策意識を持ち、協力することも重要です。今回紹介した対策に沿ってスポーツ活動を行い、楽しく健康的に冬を乗り切りましょう。