【PR】スポーツの魅力を独自の手法で伝える、時事通信社の「壁新聞」と「国体チャンネル」とは

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【PR】スポーツの魅力を独自の手法で伝える、時事通信社の「壁新聞」と「国体チャンネル」とは
時事通信社と言えば、ニュースや新聞などで情報の出典元としてその名を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。政治、経済、社会、国際、スポーツなどの“価値ある事実”の取材を国内外で幅広く展開する時事通信社は、スポーツについても戦後まもなくから現在にいたるまで、数十年にわたって記者やカメラマンを派遣し取材を重ねられてきました。
その時事通信社がJSPOとタッグを組んで手掛けるメディアのなかに「JSPOスポーツニュース」という小中学校向けの壁新聞と、国民体育大会(以下、国体)の各競技をライブ・アーカイブ配信する「JSPO TV 国体チャンネル(以下、国体チャンネル)」があります。
今回は、この2つのメディアにおけるそれぞれの役割や、メディアを通じて伝えたい思いなどについて、取締役 総合メディア局長の加瀬林善信(かせばやし よしのぶ)さん(写真左)と、「JSPOスポーツニュース」総合メディア局の燕昇司卓史(えんしょうじ たかし)さん(写真右)に伺いました。

「JSPOスポーツニュース」という壁新聞で、小中学生たちにスポーツへの気づきを

--「JSPOスポーツニュース」とはどういったものか教えてください

加瀬林:「JSPOスポーツニュース」は、JSPO(日本スポーツ協会)さんと私ども時事通信社が、全国の小中学校や特別支援学校に向けて発行しているスポーツを題材としたA2サイズの壁新聞です。概ね月1回のペースで各学校にお送りして、掲示板や教室へ向かう廊下などに貼ってご利用いただいています。
小中学生に広くスポーツに親しんでもらおうということで、メジャースポーツだけでなく、マイナースポーツも取り上げるほか、各種スポーツイベントなども紹介しています。

-- 壁新聞というスタイルになったのは?

加瀬林:壁新聞というスタイルは、1984年にスタートした「体協スポーツニュース」がもとになっています。こちらは、JSPOさんがまだ体協(日本体育協会)と呼ばれていた頃に、小中学生に向けてスポーツの啓発活動をされたいというお話があって、弊社としてはスポーツ取材で撮影した選手の写真などを提供することで、体協の事業に協力できるのではないかと考えました。
我々通信社の役割は、基本的にFact (事実)を取材し、素材として新聞社やテレビ局などに提供することです。素材の組み立ては各報道機関が行いますが、現場で集めた素材(写真や記事ネタなど)について、それ以外にも活用する場がないか常々考えていたところでした。
こうした素材を学校という教育現場にお届けすれば、子どもたちがスポーツに触れる機会が増える。弊社では多くのスポーツ選手の写真を撮っていましたから、躍動感のあるスポーツ選手の写真を使って動画では伝わりきらないスポーツのダイナミックさを伝えるとともに、写真のインパクトで子どもたちにスポーツへの気づきを与えられるのではということで、壁新聞というスタイルになりました。

--「JSPOスポーツニュース」について、どんな反響がありますか?

燕昇司:「JSPOスポーツニュース」についてはアンケートなどを通じて、毎回子どもたちが楽しみにしてくれている様子や、今後も長く続けてほしいといった好意的なご意見を数多くいただいております。
東京オリンピック・パラリンピックが開催されたこともあって、最近ではこんなスポーツを取り上げて欲しいとか、パラリンピックに関するニュースをもっと扱ってほしいといった、非常に前向きな声も届いています。
また、「JSPOスポーツニュース」で紹介した選手の記事などを題材に、体育の授業や道徳の授業などに活用してくれている学校もあるようです。なかには、ちょっと難しい漢字を読む題材として小学校の国語で使っていただいているという声もあり、これにはちょっと驚きました。
実は「JSPOスポーツニュース」の記事には常用漢字を用いて、小学校の低学年でも読めるように、漢字にはすべてルビ(ふりがな)をふっています。これは、スポーツをより広く知ってもらうための弊社のこだわりのひとつなのですが、こうしたことも皆様の評価につながっているのかなと思っております。

--燕昇司さんは「 JSPOスポーツニュース」に長く関わられているそうですが

燕昇司:はい。私が「JSPOスポーツニュース」の担当になったのは2002年の4月から。その頃はまだ「体協スポーツニュース」という名前でした。その後JSPOさんの名称変更に伴い2018年から「JSPOスポーツニュース」になりました。途中休刊期間もありましたが、もう10年以上担当しています。途中で支局勤務となり2年ほど担当を外れますが、それ以外の号はほとんど私が制作しています。なので、勝手に編集長と自認させていただいています(笑)。
もともとスポーツはするのも見るのも好きだったこともありますし、子どもの頃、父がスポーツ新聞を好きで一般紙と合わせて2紙とっていたので、私も小学生の頃から両紙とも読んでいました。そのおかげで頭の奥底にたまった知識が今も役立っています。
スポーツも好きですが、もともと活字が好きだったのでしょう。なので、私にとってこんなにいい仕事はないですね。しかも、子どもたちのために役立っていると自負できる仕事はなかなかないと思います。

「体協スポーツニュース」の取材で行った先で、世界新や日本新のスクープをキャッチ

--特に印象に残っている企画などはありますか?

燕昇司:これまで130号以上もの紙面を作ってきたので、印象深い企画はいくつかあるのですが、なかでも2012年、ロンドンオリンピックの年に行われた国体の取材ですね。国体はJSPOさんの主催事業で、当時「体協スポーツニュース」第21号で国体を取り上げることが決まっていたので、現地に記者とカメラマンを送り込んでいました。するとなんと、水泳の200m平泳ぎで山口観弘(やまぐち あきひろ)選手が世界記録で優勝したんです。
他の報道関係者はノーマークだったところ、弊社は思いがけずスクープ写真を収めることができました。 屋外のプールで世界新記録、64年ぶりの快挙。こうした情報は素材として各メディアに提供して大きなニュースとしても取り上げられましたが、これはまさに「体協スポーツニュース」のおかげといえる出来事でした。
その山口選手は、東京オリンピックの予選で敗退して引退されたのですが、その記事を読んだときにとても感慨深いものがありました。

--とても印象深いエピソードですね。

燕昇司:もうひとつ印象深い出来事と言えば、2011年の「体協スポーツニュース」第3号で取り上げましたが、今なおトッププレーヤーとして活躍する右代啓祐(うしろ けいすけ)選手が、日本選手権の男子十種競技で日本選手として初めて8000点超えの日本新記録を出して大会連覇を飾りました。
このときも、他のメディアは一切カメラマンがいない状況のなか、弊社では「体協スポーツニュース」としてカメラマンを派遣していたため、この偉業を達成された右代選手の勇姿を写真に収めることができました。

--今の時代にアナログで制作する壁新聞の良さとは?

加瀬林:JSPOニュースとして制作してきた過去の内容は、JSPOさんのWebサイトでデジタルアーカイブとして2011年の第1号から全号見ることができます。
このようにデジタルの情報は自分から探しに行くことはできますが、目の付く場所にとどまることはできません。大量な情報が溢れて消費されていくなかで、アナログ的な壁新聞には壁に貼られたまま一定期間そこに踏みとどまれるというメリットがあります。
今の時代、スポーツに限らず興味があることはインターネットで詳しく調べることができますが、壁新聞には、こんなスポーツがあるということを気づかせてくれる役割があると思っています。

「国体チャンネル」は、国体の全種目をライブ中継することで、さまざまな競技の魅力を配信

--「国体チャンネル」とはどういったものか教えてください

加瀬林:「国体チャンネル」は、JSPOさんの看板事業の一つである国体の各競技をインターネット中継するもので、JSPOさんと開催地実行委員会が中心となって運営しています。弊社では、総合メディア会社として撮影や配信、プラットフォーム構築のお手伝いをしています。
国体チャンネルを初めて導入した2019年の茨城国体では配信数は389に及びました。
残念ながらその翌年の鹿児島国体は延期になり国体チャンネルも実施できませんでしたが、2021年1月に無観客開催となった冬季国体(岐阜県・愛知県)において、「国体チャンネル」の中継を行いました。

--「国体チャンネル」のメリットはどんなところにありますか?

加瀬林:国体では開催都道府県内の各市町村を舞台にさまざまな競技が行われますが、競技によって会場が分かれるため、複数の競技を見ようとすると移動が大変です。また、昨今のコロナ禍では無観客開催のため会場で観戦できないこともあります。
「国体チャンネル」は、各競技をインターネット中継することで、会場に行けない方も競技の様子を楽しむことができます。選手の家族や親せきの方など、選手の活躍する姿はとても気になるものだと思います。それを遠方からいつでも視聴できるようになれば国体やスポーツがもっと身近になると思います。
テレビだとメジャーな競技以外、なかなかライブ中継されることはありません。「国体チャンネル」などのインターネット配信は、比較的容易にチャンネルを設けることができるので、37競技と多くの競技を実施している国体の全競技を配信することで、広くスポーツに親しんでいただける素地をつくっていけると考えています。

我々はコンテンツを届けるのが仕事、届けるデバイスは時代の流れとともに変わっていく。

--今後のビジョンについてお聞かせください。

加瀬林:長年、壁新聞を続けてきたことは、小中学生たちにいろんな競技を知ってもらう機会になったと思っています。また、「国体チャンネル」については、これまで中継されることのなかった国体のさまざまな競技を多くの人に届ける機会を得ることができました。
人生100年と言われていますが、健康で生きていくためにはスポーツを自分の生活の中に取り入れていくことが大切だと思います。そのための一助になるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。
我々はコンテンツを届けるのが仕事で、それをどう届けるか、そのデバイスは時代の流れとともに変わっていきます。そうしたなかで、スポーツの楽しさをより多くの人に知ってもらうために、今後も柔軟な発想でスポーツの魅力を伝えていきたいと考えています。
燕昇司: JSPOさんが掲げる「する・みる・ささえる」のなかで、我々は特に「みる」という部分について、ご協力できるのではないかと思っております。
これから徐々に学校にも当然デジタル化の波が押し寄せてくるでしょうし、そういったときにはデジタル教材としてのスポーツニュースを求めるご意見も出てくるものと思われます。こうしたことも視野に、スポーツを「みる」という楽しみ方を中心に、「する」「ささえる」も含めて積極的に取り組んでいきたいと思っております。

JSPOとともにスポーツの魅力・スポーツの今を発信

「JSPOスポーツニュース」や「国体チャンネル」などを通じて、時事通信社さんはJSPOとともにさまざまなスポーツの魅力やスポーツの今を発信していただいています。
「体協スポーツニュース」として2011年5月から再スタートした壁新聞は、今では130以上のボリュームとなりました。過去のニュースはJSPOのWebサイトでアーカイブしていますので、ぜひご覧になってみてください。

このインタビューの動画版もお楽しみいただけます。

スポーツの魅力を独自の手法で伝える、時事通信社の「壁新聞」と「国体チャンネル」とは?