トップアスリートだからこその「言葉」がある【インタビューまとめ記事】
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JSPO Plusではアスリートへのインタビューをおこなっています。そのお話は、皆さんの生活や人生を豊かにするヒントにもなるでしょう。野球、スノーボード、スポーツクライミング、新体操、ラグビーなど、様々なスポーツのアスリートにお話をうかがっています。今回はそのうち6選のインタビュー記事をご紹介します。
【岩渕麗楽選手・スノーボード】「まわりに前向きな人がいるのはすごく大きいですね」
スノーボードのスロープスタイルやビッグエアは、大迫力のジャンプと空中でのトリックが魅力。岩渕麗楽選手はそのトップシーンにいる選手です。16歳のときに出場した平昌五輪のビッグエアで4位入賞。このときに「4位と3位との差は大きい」と実感した経験を活かして、2022年の北京五輪でのメダル獲得を目指して練習しています。ただ、「勝たなきゃ」「やらなきゃ」と思うと苦しくなりがち。岩渕選手は、仲間のライダーと一緒に前向きに練習に取り組んでいるといいます。家族への感謝の言葉や将来のビジョンのお話からもポジティブなメンタルが見えてきました。
【畠山愛理さん・新体操】「普段から夢を口にすること」
畠山愛理さんは新体操の元日本代表(フェアリージャパン)。小学校の卒業文集にも書いた「オリンピックに出場する」という夢を叶え、2012年のロンドン五輪、2016年のリオデジャネイロ五輪に2大会連続で出場しました。しかし、中学3年生の全日本大会時には生まれてはじめて「新体操をやめたい」と思ったといいます。そんな畠山さんを支えたのは、ご両親や学校の先生の言葉でした。「普段から夢を口にすることがすごく大切」。そう語るのはなぜでしょうか。
【羽根田卓也選手・カヌー】「不利な状況に対して『いま、なにをすべきか』を考えてきた」
2016年のリオデジャネイロ五輪で、カヌー競技日本人初となるメダルを獲得した羽根田卓也選手。2020年に開催予定だった東京五輪直前に新型コロナウイルスが蔓延するなか、羽根田選手はネガティブにとらえることなく肉体的トレーニングと精神力の強化に努めていました。「ベストな環境でしか発揮できない力なんて土壇場では役に立たない」、「スポーツ選手に求められるのは、前向きな精神で常に困難にチャレンジすること」という言葉は、アスリートでなくても胸に響きます。
【森秋彩選手・スポーツクライミング】「自分を限界まで追い込むのは楽しい」
2021年の東京五輪で正式採用されたスポーツクライミング界で注目される森愛彩選手。2016年6月に12歳で出場した「第30回リードジャパンカップ2016」で歴代最年少優勝し、その後も世界を舞台に活躍しています。「高いところに登るのが好き」だから夢中になったスポーツクライミング。世界で戦うようになったいま、幼少期とはなにが変わったでしょうか。また、どんなことをモチベーションに競技を続けているのでしょうか。根底にあるのは、どこまでも純粋な思いでした。
【廣瀬俊朗さん・ラグビー】「『自分も仲間に入りたい』と共感してもらうことが大切」
ラグビーが大きなムーブメントとなっています。2015年、2019年のワールドカップで日本が快進撃を見せたのは記憶に新しいところです。廣瀬俊朗さんは中学生以降、日本代表を含めて各年代でキャプテンを務めてきました。その経験で培ったキャプテンシーはラグビーだけでなく、ビジネスや生活シーンにも活かされています。「チームメートから『目的』に共感してもらう」「監督の方針や選手たちのいいたいことを咀嚼して、チーム全体を整える」など、チームをまとめる立場を長年経験したからこその言葉があります。
【川﨑宗則選手・野球】「歯をくいしばるのをやめた」
川﨑宗則選手はハツラツとしたプレーとムードメイキングが魅力の野球選手。鹿児島工業から福岡ダイエーホークス(現ソフトバンクホークス)に入団、さらにメジャーリーグでもプレーしました。明るい笑顔が印象的ですが、まっすぐに野球選手になったわけではありません。中学校では当初野球部に入らなかったこと、高校時代は好成績を残せずプロテストを受けようとしていたこと、ホークスに入団してわずか1か月で一軍昇格にこだわるのをあきらめたことなど、川﨑選手のお話からは意外な一面が見えてきます。